「スタートボタンを押しても動かない」「カチカチ音がする」など、突然エンジンがかからなくなると慌ててしまいますよね。
原因は代表的なバッテリー上がりのほか、スターター故障やスマートキーの電池切れなど様々です。なお、大雨・冠水後の場合は無理に再始動すると状態を悪化させるため注意してください。この記事では、症状別の原因、バッテリー以外のトラブル、水没時の正しい対処法、修理・廃車の判断基準まで分かりやすく解説します。
まずは症状を確認してみてください
| 主な症状 | 考えられる原因 |
|---|---|
| カチカチ音がしてライトも暗い | バッテリー上がりなど |
| カチッと音はするがセルが回らない | バッテリー・スターター系など |
| セルは回るがエンジンが始動しない | 燃料系・点火系など |
| スタートボタンに反応しない | スマートキー・シフト位置など |
| 大雨・冠水後にエンジンがかからない | 浸水・電気系統のトラブルなど |
※症状だけで原因を断定することはできません。
判断が難しい場合は整備工場やロードサービスなどへ相談してください。
1. エンジンがかからないとき、まず確認したいこと

エンジンがかからないときに考えられる代表的な原因の一つが、バッテリー上がりです。
ライトの消し忘れや長期間車に乗っていなかった場合などに電力が不足すると、エンジンを始動させるための十分な電力を供給できなくなることがあります。
バッテリー上がりで見られる主な症状には、次のようなものがあります。
- スタートボタンを押すと「カチカチ」と音がする
- セルモーターの回転音が弱い・遅い
- ヘッドライトや室内灯が普段より暗い
- メーターパネルが点灯しない、またはすぐ消える
ただし、似た症状でもスターターモーターや発電系統など、別の故障が原因となっている場合があります。
2. バッテリー上がり以外でエンジンがかからない3つの原因
ライトやメーターが正常に点灯しているのにエンジンがかからない場合や、
ジャンプスタートをしても始動しない場合は、バッテリー以外の原因も考える必要があります。
代表的な原因を3つあげました。

2-1. スターターモーターやセルリレーの故障
エンジンを始動させる際には、「スターターモーター(セルモーター)」という部品がエンジンを回転させます。
スターターモーター本体や、電気を流す役割を持つセルリレーなどに不具合が起こると、
バッテリーに電力が残っていてもエンジンが始動できないことがあります。
例えば、キーを回したときやスタートボタンを押したときに「カチッ」と音はするものの、
セルモーターが回らないといった症状が現れることがあります。
POINT
「カチッという音=スターターモーター故障」とは限りません。
バッテリー電圧の低下や配線などが原因の場合もあるため、症状だけで断定せず点検してもらいましょう。
2-2. ガス欠・燃料系・点火系のトラブル
セルモーターは正常に回っているのにエンジンが始動しない場合は、燃料や点火に関係するトラブルが考えられます。
- ガス欠:燃料が不足している
- 燃料ポンプなどの不具合:エンジンへ正常に燃料を送れない
- スパークプラグなど点火系の不具合:燃料を正常に燃焼させられない
燃料残量を確認し、ガソリンが十分入っているにもかかわらず始動しない場合は、何度もセルを回し続けず、
整備工場やロードサービスへ相談しましょう。
2-3. スマートキー・シフト位置・ステアリングロック
車そのものが故障していなくても、安全装置やキーの状態によってエンジンが始動できないことがあります。
スマートキーの電池切れ
スマートキーの電池が切れたり電池が弱くなったりすると、車側がキーを正常に認識できず、
スタートボタンを押してもエンジンがかからない場合があります。
車種によっては、
スマートキーをスタートスイッチ付近に接触させて始動できる場合があります。
※ただし方法は車種・仕様によって異なるため、必ずその車の取扱説明書を確認してください。
シフトレバーの位置
AT・CVT車では通常、シフトが「P(パーキング)」または車種によっては「N(ニュートラル)」に入っていなければ、安全装置によってエンジンを始動できません。
シフト位置を確認し、プッシュスタート車ではブレーキペダルをしっかり踏んだ状態で再確認しましょう。
ステアリングロック(ハンドルロック)
盗難防止機能によってハンドルがロックされていると、キーが回らなかったり、始動操作ができなかったりする場合があります。
車種によって解除方法が異なりますが、
一般的にはハンドルを軽く左右に動かしながら始動操作を行うことで解除できる場合があります。
無理に強い力を加えず、取扱説明書を確認してください。
3. 【注意】大雨・台風の後にエンジンがかからない場合

大雨・台風・冠水道路の走行後は、通常のバッテリー上がりとは対応が異なります。
車が水に浸かった可能性がある場合は、
原因を確認するために何度もエンジンをかけようとしないでください。
3-1. 無理にエンジンを再始動しない
冠水道路を走行したり、駐車中の車が水に浸かったりした場合、エンジンや電気系統へ水が入り込んでいる可能性があります。
特にエンジンの吸気側から水を吸い込んでいる状態で始動を試みると、
エンジン内部に重大な損傷を与えるおそれがあります。
また、浸水した車では電気系統のショートや漏電により、火災につながる可能性もあります。
※水没・冠水が疑われる場合は、エンジンを再始動しないことが重要です。
3-2. 水没・浸水が疑われる場合の正しい初期対応
大雨や台風のあとに水没・浸水が疑われる場合は、次のように対応しましょう。
- エンジンをかけない
キーを回したりスタートボタンを何度も押したりしないでください。 - HV・EV・PHEVにはむやみに触らない
ハイブリッド車や電気自動車などには高電圧のシステムが搭載されています。
自分で判断して電気系統に触れないようにしてください。 - ロードサービスや整備工場などへ相談する
自走させず、車両の状態と保管場所を伝えてレッカー・積載車などによる移動を相談します。
バッテリー端子について
JAFでは、ボンネット内まで水に浸かっている冠水車について、
火災防止のためバッテリーのマイナス端子を外し、再接触しないよう絶縁する対応を案内しています。
ただし、作業方法が分からない場合や安全を確保できない場合は無理に作業せず、
専門業者へ相談してください。
特にHV・EVなどはむやみに触らないようにしましょう。
4. 修理が難しい・水没した車はどうする?
水没やエンジンの重大な故障によって修理費用が高額になった場合、
必ずしも修理だけが選択肢ではありません。
車の年式・走行距離・修理費用・現在の車両価値などを比較し、
修理するか、乗り換えるか、売却・廃車にするかを検討することになります。
4-1. 水没車・不動車でも価値が残る場合がある
エンジンがかからない車や水没した車でも、すべての価値がなくなるわけではありません。
車両の状態によっては、使用可能な中古部品、鉄・アルミなどの金属資源、
車種によっては海外需要などをもとに査定できる場合があります。
そのため、「動かないから処分費用が必要」と最初から決めつけず、まず車両に価値が残っているか確認することも一つの方法です。
4-2. 保険会社への連絡と写真記録を先に行う
台風や大雨による冠水で車が被害を受けた場合、
加入している車両保険の契約内容によっては補償対象となる場合があります。
水没した車をすぐに修理・売却・廃車するのではなく、
まず保険会社へ連絡して、必要な手続きや車両確認について相談しておくと安心です。
あわせて、次のような写真を残しておくと良いかもしれません。
- 可能であれば、ナンバープレートを含めた車両全体の状態
- どの高さまで水が来たのか分かる写真
- 車内の床やシート周辺
- 泥や水が入り込んだ部分
- 可能であれば周囲の冠水状況
※保険会社によって必要な写真や確認方法は異なります。
安全を最優先にし、無理に車へ近づいたり移動させたりせず、
契約先の保険会社へ確認してください。
保険会社から追加の確認や写真を求められる場合もあるため、自己判断で車両を処分する前に契約先へ確認してください。
エンジンがかからない車・水没車もご相談ください
修理するか廃車にするか迷っている段階でも大丈夫です
廃車買取エコワールドモリでは、
事故車・不動車・車検切れ・水没車など、
そのままでは動かせないお車についてもご相談いただけます。
引取(積載・レッカー)と廃車手続きの費用は0円。
保管場所や車両の状態を確認したうえで、引取方法をご案内します。
自社リサイクル工場で車両の状態を確認し、
中古部品や資源として残っている価値まで含めて査定します。
「修理費が高くなりそう」
「動かないので持ち込めない」
という場合も、まずは現在のお車の状態をお聞かせください。
電話受付 8:30〜17:20(土・日・祝休み)
※リサイクル料金が未預託の車両は、制度上必要なリサイクル料金相当額の精算が必要になる場合があります。
5. エンジンがかからないときのよくある質問
Q. バッテリーが上がった場合、しばらく走れば充電されますか?
A.
ジャンプスタートなどでエンジンが始動すれば、
走行中にオルタネーターからバッテリーへ充電されます。
ただし、どの程度走れば十分に回復するかは、
バッテリーの放電状態・劣化・走行条件などによって異なります。
再びエンジンがかからなくなる場合もあるため、
復旧後はバッテリーや充電系統の点検をおすすめします。
Q. スマートキーの電池が切れてもエンジンをかけられますか?
A.
車種によっては、スマートキー内のメカニカルキーでドアを開け、
スマートキー本体をスタートスイッチ付近に接触させるなどの方法で
エンジンを始動できる場合があります。
操作方法は車種・仕様によって異なるため、取扱説明書を確認してください。
Q. セルモーターは回るのにエンジンがかからない原因は何ですか?
A.
燃料不足のほか、燃料ポンプや点火系などの不具合が考えられます。
セルが回っているからといって原因を特定することはできないため、
何度も始動を繰り返さず、整備工場やロードサービスへ相談しましょう。
Q. 大雨のあとにエンジンがかからなくなりました。もう一度試しても大丈夫ですか?
A.
車が冠水・浸水した可能性がある場合は、
自分でエンジンを再始動しないでください。
電気系統のショートやエンジン内部の損傷につながるおそれがあります。
特にHV・EVなどはむやみに触らず、
ロードサービスや専門業者へ相談してください。
Q. エンジンがかからない不動車でも買取できますか?
A.
車両状態や車種、年式、保管場所などによりますが、
エンジンがかからない車でも中古部品や金属資源などの価値が残っている場合があります。
廃車買取エコワールドモリでは不動車・事故車・水没車についても査定のご相談を承っています。

6. まとめ
車のエンジンがかからない原因は、バッテリー上がりをはじめスターター故障やスマートキーの電池切れ、水没など様々です。無理に再始動を繰り返さず、落ち着いて原因を確認・相談しましょう。
修理費用が高額になる場合や故障・水没で動かない車であっても、中古部品や資源として価値が残っているケースは多くあります。
伊賀市・名張市・三重県周辺で「修理か廃車か迷っている」「動かない車をどうにかしたい」とお困りの方は、お気軽に廃車買取エコワールドモリへご相談ください。