「廃車にする=お金がかかる」と思っていませんか?
車を廃車にすると、条件によっては自動車税・自動車重量税・自賠責保険の一部(還付金)が戻ってくることがあります。
「廃車すると、いくら戻ってくるの?」
「軽自動車でも還付金はある?」
「車検が残っているけれど、重量税はいくら戻る?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、その仕組みと注意点を解説します。
廃車すると戻るお金は主に3種類

車を廃車したときに確認しておきたいのが、「自動車税」「自動車重量税」「自賠責保険」です。
ただし、3つとも必ず戻ってくるわけではありません。
それぞれ対象となる条件や計算方法が異なります。
| 種類 | 普通車など | 軽自動車 | 主な条件 |
|---|---|---|---|
| 自動車税 | 月割還付あり | ― | 抹消登録を行う |
| 軽自動車税 | ― | 月割還付なし | 年度途中の廃車でも原則還付なし |
| 自動車重量税 | 条件により還付 | 条件により還付 | 適正な解体・車検残存期間1か月以上など |
| 自賠責保険 | 条件により返戻 | 条件により返戻 | 廃車後に保険会社へ解約手続き |
ここがポイント
「軽自動車は還付金がない」と一括りにするのは正確ではありません。
軽自動車税には月割還付がありませんが、
重量税や自賠責保険は別に確認する必要があります。
自動車税の還付金を計算する方法
普通車などの登録自動車を年度途中で抹消登録すると、すでに納付した自動車税のうち、
抹消登録した翌月から翌年3月までの分が月割で還付されます。
自動車税の基本的な考え方
おおよその計算
年間の自動車税 × 残っている月数 ÷ 12
ただし、実際の還付額は都道府県が定める端数処理などによって決まるため、
上の式はあくまで目安として考えてください。
計算例|年間39,500円・10月に抹消した場合
三重県が案内している例
年間の自動車税:39,500円
抹消登録:10月30日
4月から10月までの7か月分が課税されます。
39,500円 × 7か月 ÷ 12か月
= 23,000円
年間税額39,500円から課税額23,000円を差し引くと、
還付額 16,500円
この場合、11月から翌年3月までの5か月分に相当する
16,500円が還付されます。
抹消する月によって還付額が変わる
自動車税は月単位で計算されるため、
抹消登録が1か月遅くなると、還付対象となる月も1か月少なくなります。
| 抹消登録した月 | 還付対象となる期間 |
|---|---|
| 4月 | 5月~翌年3月 |
| 6月 | 7月~翌年3月 |
| 10月 | 11月~翌年3月 |
| 2月 | 3月分 |
| 3月 | その年度の月割還付なし |
※実際の還付額は年税額、登録状況、未納税額の有無などによって異なります。
自動車重量税の還付金を計算する方法
自動車重量税は、車検を受ける際などにまとめて納める国税です。
車検期間が残っている車を自動車リサイクル法に基づいて適正に解体し、
所定の手続きを行った場合には、車検の残り期間に応じた重量税が還付されます。
重量税の還付金計算式
還付金額 = 納付した自動車重量税額 × 車検残存期間 ÷ 車検有効期間
国税庁が示している計算例では、
自動車重量税24,600円、車検残存期間5か月、2年車検の場合は次のようになります。
納付した重量税:24,600円
車検残存期間:5か月
車検有効期間:24か月
24,600円 × 5か月 ÷ 24か月
還付額 5,125円
重量税が還付されるための主な条件
重量税の廃車還付には、主に次の条件があります。
- 自動車リサイクル法に基づいて適正に解体されている
- 解体を理由とする永久抹消登録または解体届出を行う
- 抹消・解体届出と同時に重量税の還付申請を行う
- 車検の残存期間が1か月以上ある
一時抹消登録をしただけでは、重量税の廃車還付は受けられません。
※還付申請だけを後から行うことは原則できないため、廃車手続きと一緒に確認することが重要です。
車検が残っている車もご相談ください
廃車した場合に何が戻るか分からない方へ
車種・車検の残り期間・登録状況を確認しながら、廃車の流れや必要書類をご案内します。
自賠責保険はいくら戻る?
自賠責保険は、廃車しただけで自動的に返金されるわけではありません。
廃車後、契約している保険会社などへ
自賠責保険の解約手続きを行う必要があります。
解約返戻金は、車種、保険の開始日、契約期間、解約日から満期までの残り期間などによって変わります。
自賠責は単純な月割計算ではありません
「支払った保険料 ÷ 契約月数 × 残り月数」
だけで正確な返戻額を計算できるわけではありません。
正確な金額は、加入している保険会社へ確認してください。
そのため、下のシミュレーターでは自賠責保険の正確な返戻額を断定せず、
解約予定日から満期日までの残存期間と、返戻金が発生する可能性を確認できるようにしています。
自動車重量税・自賠責保険の還付シミュレーター
車検や自賠責保険の期間が残っている場合に、戻る可能性がある金額の目安を確認できます。
自動車重量税と自賠責保険をそれぞれ計算し、最後に2つを合わせた金額も表示します。
かんたん確認
廃車時に戻る可能性のあるお金をチェック
入力内容はこのページ内の計算にだけ使用され、送信されません。
自動車重量税
納付した重量税額・車検有効期間・残存期間から還付額の目安を計算します。
円
か月
満了までの満1か月単位で入力してください。
5,125円
適正な解体・所定の還付申請などの条件を満たす必要があります。
自賠責保険
車種・保険開始日・契約期間・解約予定日・満期日から、
解約返戻金の目安を計算します。
自賠責保険証明書の「保険期間 自」の日付を確認してください。
日付を入力してください
実際の返戻額は契約内容などによって異なる場合があります。
シミュレーション結果
重量税:
5,125円
自賠責:
未計算
合計の目安:
自賠責も計算すると表示されます
※このほか、普通車などでは自動車税が還付される場合があります。
また、古い車・事故車・不動車でも、車そのものに買取価値が残っている場合があります。
※シミュレーション結果は目安です。
自動車重量税の還付には、適正な解体、
永久抹消登録または解体届出と同時の還付申請、
車検残存期間などの条件があります。
自賠責保険の実際の解約返戻金は、
契約している保険会社・代理店へご確認ください。
普通車と軽自動車では還付金が違う
特に間違えやすいのが、普通車と軽自動車の違いです。
普通車などの登録自動車
抹消登録を行うことで、納付済みの自動車税が月割で還付される場合があります。
さらに適正に解体し、車検が1か月以上残っているなどの条件を満たせば、重量税についても還付対象となります。
軽自動車
軽自動車税は、毎年4月1日時点の所有者に課税されます。
年度途中で廃車しても、その年度の軽自動車税は月割で戻りません。
ただし、
軽自動車でも重量税の廃車還付や、自賠責保険の解約返戻金が発生する場合があります。
「軽自動車=何も戻らない」ではありません
軽自動車税・重量税・自賠責保険は、それぞれ別の制度です。
一つずつ確認しましょう。
廃車しても還付金を受け取れないケース
廃車や売却をすれば必ず還付されるわけではありません。
代表的なケースを確認しておきましょう。
軽自動車税を年度途中で廃車した場合
軽自動車税には月割制度がないため、
4月2日以降に廃車しても、その年度分の軽自動車税は戻りません。
重量税の車検残存期間が1か月未満
自動車重量税の廃車還付は、
車検残存期間が1か月未満の場合は対象外です。
車を解体せずに売却した場合
通常の中古車売却や下取りだけでは、
自動車重量税の廃車還付制度の対象にはなりません。
重量税の還付制度は、
自動車リサイクル法に基づいて適正に解体された使用済自動車が対象です。
自動車税に未納がある場合
三重県では、還付される自動車税があっても、未納となっている県税がある場合は、
還付金が未納税額へ充当されることがあります。
還付の手続きはどうする?
自動車税
三重県では、運輸支局で抹消登録が行われると、通常は自動車税の還付について別途申請する必要はありません。
還付時期は、還付の原因が発生してからおおむね1~2か月後と案内されています。
自動車重量税
重量税は、解体を理由とする永久抹消登録または解体届出の際に、還付申請を同時に行います。
国税庁では、運輸支局等へ還付申請書を提出してから還付金が支払われるまで
おおむね2か月半程度と案内しています。
自賠責保険
自賠責保険は、契約している保険会社または代理店へ解約手続きを行います。
必要書類や返戻額は契約先によって確認してください。
廃車する時期で還付金は変わる?
自動車税は月単位、
自動車重量税も車検の残存期間に応じて計算されるため、
手続きする時期によって還付額が変わることがあります。
たとえば普通車の場合、月をまたいで抹消登録が完了すると、
自動車税の還付対象となる月が1か月少なくなる可能性があります。
ただし、還付金だけを理由に急いで廃車する必要があるとは限りません。
車の買取価格、車検の残り期間、今後その車を使用する予定、
引取や書類準備に必要な期間なども含めて考えることが大切です。
廃車=処分費用がかかるとは限りません
年式が古い車、走行距離が多い車、事故車、不動車でも、部品や資源として価値が残っている場合があります。
還付金だけでなく、まず車そのものに買取価値がないか確認してみましょう。
廃車の還付金に関するよくある質問

Q. 軽自動車を廃車すると還付金はありませんか?
軽自動車税には月割還付がありません。
ただし、適正に解体し条件を満たせば自動車重量税が還付される場合があります。
自賠責保険についても、契約期間が残っていれば解約返戻金が発生する場合があります。
Q. 一時抹消でも還付されますか?
普通車などの自動車税は、抹消登録によって月割還付の対象となる場合があります。
一方、自動車重量税は一時抹消だけでは廃車還付の対象になりません。
適正な解体後、永久抹消登録または解体届出と同時に還付申請する必要があります。
Q. 車検が切れている車でも還付金はありますか?
車検がすでに切れている場合、車検残存期間がないため、通常は重量税の廃車還付はありません。
ただし、普通車などでは自動車税の還付対象になる場合があります。
Q. 自動車税と重量税は両方戻ることがありますか?
はい。それぞれの条件を満たしていれば、
自動車税と自動車重量税の両方が還付対象になる場合があります。
ただし、制度や手続きは別です。
Q. 還付金はいくらになるか事前に分かりますか?
自動車税は年税額と抹消予定月、
重量税は納付した重量税額と車検残存期間が分かれば、おおよその金額を確認できます。
自賠責保険の正確な返戻額は、加入している保険会社へ確認してください。
Q. 書類が足りなくても相談できますか?
はい。車検証の住所が違う、所有者が販売店になっている、車検証やナンバーが見つからないといった場合でも、
状況によって必要な書類が異なります。まず現在の状況をご相談ください。
まとめ|廃車前に還付金と車の買取価値を確認しよう
廃車時に戻る可能性があるお金は、
主に自動車税・自動車重量税・自賠責保険です。
普通車などでは抹消登録後の自動車税が月割で還付される場合があり、
適正に解体して車検が1か月以上残っていれば、
重量税も還付対象になることがあります。
一方、軽自動車税には年度途中の月割還付はありません。
ただし、重量税や自賠責保険については別途確認が必要です。
また、古い車や事故車、不動車であっても、
車そのものに買取価値が残っている可能性があります。
「還付金はいくらになる?」
「この車でも買取できる?」
「必要書類が分からない」
という場合は、車検証を確認しながらご相談ください。
廃車・事故車・不動車もご相談ください
還付金だけでなく
お車そのものの価値も確認します
エコワールドモリでは、伊賀市・名張市を中心に、廃車・事故車・不動車・車検切れのお車をご相談いただけます。
廃車手続きや必要書類についてもご案内します。
査定だけ・ご相談だけでも構いません。
この記事の確認資料
三重県「自動車税等還付」/
国税庁「使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度」/
伊賀市「軽自動車税」/
日本損害保険協会「自賠責保険」
※制度情報は2026年10月時点で確認しています。
